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サスティナブルじゃない?1円をつくるのに3円コストがかかる問題

2025.02.15
1円玉

1円玉の現状と課題

日本の1円玉は、現在1枚あたり約3円の製造コストがかかるとされています。

これは額面の3倍に相当し、経済的な合理性に疑問が投げかけられています。近年、キャッシュレス決済の普及や世界的な硬貨廃止の流れを受け、日本でも1円玉の存続について議論が進んでいます。

しかし、1円玉は日本の経済や文化において重要な役割を果たしてきました。本記事では、1円玉の歴史的背景や現在の役割、そして今後の行方について深掘りします。


1円玉の誕生と歴史的背景

1円玉が初めて誕生したのは、1955年(昭和30年)です。それ以前にも1円硬貨は存在しましたが、銀製やニッケル製など素材が異なり、現在のアルミ製1円玉とは異なるものでした。

現在のアルミニウム製1円玉が導入された理由は、大量生産のしやすさとコストの低減です。当時は経済成長期にあり、日常的な小額決済に硬貨の需要が高まっていました。軽くて丈夫なアルミニウムは、安価で大量生産が可能なため、1955年から現在まで約70年にわたって日本の経済を支えてきたのです。


1円玉の役割と特徴

① 小額決済の補助

1円玉は、日常の買い物において細かい釣り銭の調整に欠かせません。特に消費税導入後は、税込価格の端数処理に役立つため、消費者や小売業者にとっては必要な存在でした。

② 硬貨の中で唯一水に浮く

アルミニウム製の1円玉は、日本の硬貨の中で唯一水に浮く特徴を持っています。その軽さは、災害時の金属検知にも活用されることがあり、特殊な特性を持つ硬貨として知られています。

③ キャッシュレス時代における役割の低下

近年、キャッシュレス決済が普及し、電子マネーやQRコード決済が広がるにつれて、1円玉の使用頻度は減少しています。特にスマートフォン決済の増加により、現金を持たない人が増え、釣り銭としての役割が縮小しています。


製造コスト問題と世界の動向

現在、日本では1円玉1枚を製造するのに約3円のコストがかかるとされています。

これは原材料のアルミニウム価格や、造幣局の製造・流通コストが影響しています。

海外ではすでに小額硬貨を廃止

  • カナダ:2013年に1セント硬貨の製造を廃止
  • オーストラリア・ニュージーランド:1セント・2セント硬貨を廃止済み
  • アメリカ:1セント硬貨の製造コストが額面を超えており、廃止の議論が進行中

世界的に見ても、小額硬貨はコスト面から廃止の方向へ向かっています。日本でも、1円玉の存続について本格的な見直しが必要とされる時代に突入しているのかもしれません。


1円玉の未来:廃止か、存続か?

1円玉を廃止する場合、以下のような影響が考えられます。

① 端数処理の変更

1円単位の価格設定がなくなり、最小単位が5円や10円になる可能性があります。これにより、商品の価格設定に影響が出るかもしれません。

② キャッシュレス化の加速

1円玉がなくなれば、より多くの消費者がキャッシュレス決済へ移行することが予想されます。企業側も現金管理コストの削減が期待できます。

1円玉の今後をどうするべきか?

1円玉は、日本の経済や文化の一部として長く愛されてきました。しかし、製造コストの増加やキャッシュレス化の進展を考えると、存続の意義を改めて問う必要があります。

今後、日本も海外のように1円玉を廃止するのか、それとも新たな形で活用していくのか。政府や経済界の動きに注目が集まります。

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