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3分の1ルールを学ぼう!〜高校生が対話形式で理解する廃棄食品の問題〜

2024.05.24
3分の1ルール廃棄食品賞味期限切れ食品ロス

はじめに

食品ロスは私たちの社会において大きな問題です。特に賞味期限切れの食品が多く廃棄されることが原因の一つとなっています。今回は、高校生のアキラとリサが「3分の1ルール」について対話形式で学んでいく記事をお届けします。

第1章:3分の1ルールとは?

アキラ:リサ、最近ニュースで「3分の1ルール」って聞いたんだけど、知ってる?

リサ:うん、知ってるよ。3分の1ルールは、食品の流通過程において製造者(メーカーや卸業者)、販売者(小売店)、消費者の3者が、製造日から賞味期限までの期間を3分の1ずつ均等に分け合うという考え方に基づく商慣習なんだ。

アキラ:なるほど、もっと詳しく教えて!

リサ:例えば、ある食品の賞味期限が6ヶ月だとするよね。最初の2ヶ月を「製造期間」、次の2ヶ月を「流通期間」、最後の2ヶ月を「消費期間」として区分けするんだ。そして、製造期間中に流通業者へ出荷し、流通期間内に小売業者に届き、消費期間内に消費者が購入して食べるってわけ。

アキラ:それってどうして重要なの?

リサ:消費者の鮮度に対する関心が高まったことが背景にあるんだよ。1990年代に大手小売店が導入して以降、他の小売店にも浸透していったんだ。

第2章:サプライチェーンにおける3分の1ルールの問題点

アキラ:でも、このルールが逆に食品廃棄を増やしてるって聞いたことがあるんだけど、それって本当?

リサ:そうなんだよ。3分の1ルールでは、賞味期間の3分の1以内に小売店舗に納品しなければならないんだけど、この期間を過ぎると、まだ賞味期限まで日数が残っていても行き場がなくなってしまうことがあるんだ。

アキラ:それって、まだ食べられるのに廃棄されちゃうってこと?

リサ:そういうこと。例えば、賞味期限が6ヶ月の食品があるとすると、製造から2ヶ月以内に小売店舗に納品しなければならない。この期間を過ぎると、消費者が手に取る前に廃棄されるリスクが高くなるんだ。

アキラ:それじゃあ、本末転倒だね。

第3章:実際の効果と課題

アキラ:実際に3分の1ルールを導入したことで、どんな効果があったの?

リサ:確かに、消費者が新鮮な食品を手に入れやすくなったという面はあるよ。でも、一方で賞味期限が近づくとまだ食べられる食品が廃棄されるという問題も出てきているんだ。

アキラ:それなら、やっぱり改善が必要だね。

リサ:そうだね。3分の1ルールは消費者の鮮度への期待に応えるためのものだったけど、今ではそのルールが食品ロスを増やす原因にもなっているんだ。

第4章:2分の1ルールの提案

アキラ:どうやって改善するの?

リサ:例えば、3分の1ルールを「2分の1ルール」に変更することで、納品期間を延長するんだ。こうすれば、まだ消費可能な食品が廃棄されずに済むようになるんだ。

アキラ:具体的にはどうなるの?

リサ:賞味期限が6ヶ月の食品の場合、製造から3ヶ月以内に小売店舗に納品できるようになるんだ。これにより、製造者や流通業者にとっても負担が軽くなって、食品ロスを減らす効果が期待できるよ。

第5章:賞味期限表示の大括り化による改善策

アキラ:他にも改善策ってあるの?

リサ:そうだね。例えば、賞味期限の表示を「年月のみ」や「日を大括りにまとめる」方法があるんだ。こうすることで、在庫商品の賞味期限と新たに納品する商品の賞味期限の差が解消されて、食品ロスが減ると期待されているんだよ。

アキラ:具体的にはどんな感じになるの?

リサ:例えば、賞味期限が「2024年5月」といった感じに表示することで、正確な日付による在庫管理の煩雑さが減り、食品が無駄なく使われるようになるんだ。今年10月末までに、この取り組みに参加する食品製造事業者は昨年の102事業者から118事業者に増えていて、そのうち75事業者が公表に同意しているんだ。

アキラ:それは効果がありそうだね。

第6章:農林水産省の取り組み

アキラ:このルールの改善に向けて、他にも何か具体的な取り組みはあるの?

リサ:そうだね。農林水産省が主導で「食品ロス削減のための商習慣検討ワーキングチーム」が発足して、3分の1ルールの緩和に向けた取り組みが進められているよ。大手の小売業者もこの取り組みに応じ始めているんだ。

アキラ:どんな企業が参加しているの?

リサ:例えば、イオン、イトーヨーカ堂、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの大手小売業者が参加しているよ。これによって、食品ロスの削減が期待されているんだ。

第7章:消費者としてできること

アキラ:じゃあ、僕たち消費者として何ができるの?

リサ:いくつかあるよ。まず、必要な量だけを購入すること。そして、賞味期限が近い商品を選んで購入すること。さらに、家庭での食品管理をしっかりすることが大切だよ。

アキラ:なるほど。他には?

リサ:食品ロスに対する意識を高めることも重要だね。例えば、学校で食品ロスについて学ぶ機会を増やしたり、家族や友人と情報を共有することも効果的だよ。

第8章:期限切れ間近の商品を格安で購入できるサービス

アキラ:最近、期限切れ間近の商品を格安で買えるサービスがあるって聞いたことがあるんだけど、それってどういうこと?

リサ:そうだね、例えば「Otameshi」や「KURADASHI.jp」というサイトでは、賞味期限が近い食品を安く買うことができるんだよ。こうしたサイトを利用することで、食品ロスの削減に貢献できるんだ。

アキラ:それって節約にもなるし、いいこと尽くしだね。

リサ:そうなんだ。フードロス削減と節約が同時にできるから、一石二鳥だよ。しかも、これらのサイトでは購入した金額の一部が寄付されることもあって、社会貢献にもつながるんだ。

第9章:未来に向けて

アキラ:3分の1ルールや食品ロスについて学んで、僕たちにできることがたくさんあるってわかったよ。でも、未来にはどんな取り組みが必要かな?

リサ:そうだね。まずは、テクノロジーを活用した新しいシステムの導入が考えられるよ。例えば、AIを使った在庫管理システムや、賞味期限を見える化するアプリなどがあると便利だよね。

アキラ:それってすごく便利そう!

リサ:うん、他にも、食品ロスを減らすための法整備や、企業と消費者が連携して取り組むプロジェクトも増えていくといいね。例えば、賞味期限が近い食品を寄付する仕組みや、フードシェアリングのプラットフォームが普及することが期待されているよ。

アキラ:そうだね。みんなで協力して食品ロスを減らしていくことが大事だね。

おわりに

アキラ:今日は3分の1ルールや2分の1ルール、そして賞味期限の大括り化についてたくさん学んだね。僕もこれからは食品ロスを減らすために、できることを実践してみるよ。

リサ:そうだね。一人ひとりの意識と行動が、未来の食品ロス削減につながるんだ。お互いに頑張ろう!


食品ロスを減らすためには、私たち一人ひとりの理解と行動が重要です。3分の1ルールや2分の1ルール、賞味期限表示の大括り化などの取り組みを知り、実践することで、持続可能な社会を目指しましょう。また、期限切れ間近の商品を格安で購入できるサービスを利用することで、節約しながら食品ロス削減に貢献することができます。これからも、みんなで協力して食品ロスを減らしていきましょう。

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