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個性が光るにんじんのスープ 中村先生

2021.05.26

【目次】

  1. 1:今回のもったいない食材は「にんじん」
  2. 2:こんなの食べたことない!プロならではのアレンジ
  3. 3:食に携わる人すべてに、夢をもてる未来を

 

 

1:今回のもったいない食材は

「にんじん」

 

教えてくれたのは

服部栄養専門学校の講師

中村 哲 先生

 

ご家庭の食卓でもお馴染みのにんじんは、β-カロテンを豊富に含む緑黄色野菜の代表選手です。こんな定番食材も西洋料理を究めた中村先生にかかれば、とびきり素敵なスープに早変わり。新しい料理の世界が広がるレシピのアイデアをご紹介します。

 

2:こんなの食べたことない!

    プロならではのアレンジ

    にんじんのポタージュ

 

にんじんを主役にしたスープをつくりました。野菜の甘みをしっかり引き出した食べやすい口当たりで、どんな方にもおいしく召し上がっていただけると思います。

 

にんじんはスープにするのにすごくいい食材。玉ねぎと合わせてよく炒めてから、水分を加えて煮ています。こうすることで、にんじん本来の旨味や甘みを引き出せるんです。そのため、あえてクリーム類は少なくして自然の甘みを大切にしています。

 

3:食に携わる人すべてに、

    夢をもてる未来を

 

海外にも規格外品という概念はあると思うんです。でも、形がキレイでなければ嫌だという日本人的意識は薄いような気はします。

 

私がフランスに見学に行ってすごいなと感じたのは、個人じゃなく、企業として農業や畜産が成り立っているところ。たとえば、家畜に与える飼料をつくっている会社が鴨の農家を買収して、鴨の飼育に関わっていき、さらに出荷するところまで…と、どんどん事業の展開を広げている例もあります。

 

日本は自給率も低いし、農業に携わる人口もどんどん減っています。食に関わる人が増え、明るい未来が広がるように、国のサポートなどがもっと充実していくといいなと思いますね。

 

【POINT】

にんじんを牛乳と一緒に煮て、ピューレにしたものをブイヨンでのばしても、簡単においしいスープがつくれます。

 

服部栄養専門学校 講師

中村 哲 先生

服部栄養専門学校調理師科を卒業し、レストラン経営を経て学生の指導にあたる。食品衛生のスペシャリストとして飲食店向け「調理HACCP(ハサップ)講習」の運営も行うほか、「SMAPXSMAP」、「ラストレシピ」、「グランメゾン東京」をはじめTV・映画等での料理指導もつとめる。

 

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