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【最近よく言われる食品ロス削減方法】「てまえどり」ってなに?

2024.07.02
てまえどり賞味期限食品ロス削減

今回は、食品ロス削減の取り組みの一つである「てまえどり」について、大学生が対談形式でその意義や効果について話し合います。具体的な事例や背景についても触れながら、てまえどりの現状と課題を考えます。

対談メンバー

  • 太郎: 食品ロスに関心を持つ大学4年生
  • 花子: 環境問題に取り組む大学3年生
  • 次郎: コンビニでアルバイトをしている大学1年生

太郎:

「今日は『てまえどり』について話し合いたいと思います。まず、てまえどりって何か知っていますか?」

花子:

「はい、てまえどりは、消費者が商品棚の手前にある商品から先に取るように促す取り組みですよね。賞味期限が近い商品を優先して消費してもらうことで、食品ロスを減らすことを目的としています。」

次郎:

「僕の働いているコンビニでも実施しています。ポスターや案内表示でお客さんに手前の商品を取ってもらうようにしていますが、効果はどうなんでしょうか?」

太郎:

「実際にてまえどりを導入しているイオンでは、この取り組みで年間で約20%の食品廃棄削減に成功したそうです。すごい効果ですよね。」

花子:

「それは素晴らしいですね。てまえどりの背景にはどんな歴史があるんですか?」

太郎:

「てまえどりは2000年代初頭から始まった取り組みです。消費者の食品ロスに対する関心の高まりと、環境問題への意識向上が背景にあります。賞味期限が近い食品が廃棄されるのを防ぐために導入されました。」

次郎:

「でも、てまえどりにも課題があるんですよね。お客さん全員が協力してくれるわけではないし、ポスターや案内だけでは限界がある気がします。」

花子:

「確かに。消費者教育はとても重要ですね。もっと積極的な啓発活動が必要です。また、店舗側でも陳列作業の手間が増えることが課題です。」

太郎:

「そうですね。店員さんの負担も考えないといけません。他に成功している事例はありますか?」

花子:

「はい、ローソンでもてまえどりを実施しています。消費者への啓発とともに、売れ残りを減らす取り組みが進んでいるそうです。」

次郎:

「他の国でも似たような取り組みがあるんですか?」

太郎:

「ヨーロッパでは、食品の寄付やディスカウント販売を促進する法整備が進んでいます。フランスでは2016年に食品ロス防止法が制定され、スーパーは売れ残りの食品を廃棄せず寄付することが義務付けられています。」

花子:

「それも参考にしたいですね。日本でももっと法整備が進むといいかもしれません。」

次郎:

「てまえどりの取り組みを成功させるためには、消費者、企業、政府の連携が必要ですね。」

太郎:

「その通りです。食品ロス問題は私たち全員が関与する問題ですから、みんなで協力して解決していきたいですね。」


詳細な背景説明

太郎:

「てまえどりが始まった背景には、どのような経緯があったのでしょうか?」

花子:

「てまえどりは、2000年代初頭に日本で始まりました。当時、食品ロスの問題が社会的に注目され始め、消費者の意識も高まってきたことが大きな要因です。特に、賞味期限が近い食品が廃棄されることが多く、これを何とかしようという動きが強まりました。」

次郎:

「確かに、消費者の意識が変わることで、食品ロス削減に大きな効果があると思います。でも、具体的にどのようにして消費者の意識を変えたのでしょうか?」

花子:

「ポスターや案内表示だけでなく、店舗全体でのキャンペーン活動やメディアでの啓発も重要な役割を果たしました。また、学校や地域コミュニティでの教育プログラムも実施され、若い世代の意識向上が図られました。」

利点と課題

太郎:

「てまえどりの利点についてもう少し詳しく教えてください。」

花子:

「てまえどりの最大の利点は、食品ロスを直接的に減らすことができる点です。特に、消費者が賞味期限に対する意識を高めることで、無駄な廃棄を防ぐことができます。また、環境保護の観点からも、廃棄物の削減は重要です。」

次郎:

「一方で、課題もありますよね?」

太郎:

「そうですね。例えば、消費者全員がてまえどりに協力するわけではないため、啓発活動の継続が必要です。また、店舗側の陳列作業の手間が増えることや、消費者教育のコストも課題として挙げられます。」

国際的な視点

太郎:

「他の国でも似たような取り組みが行われていますが、それについても教えてください。」

花子:

「ヨーロッパでは、食品の寄付やディスカウント販売を促進する法整備が進んでいます。例えば、フランスでは2016年に食品ロス防止法が制定され、スーパーは売れ残りの食品を廃棄せず寄付することが義務付けられています。また、デンマークやスウェーデンなどでも、食品バンクの活用が進んでいます。」

次郎:

「それらの取り組みを日本でも参考にできるといいですね。てまえどりだけでなく、他の方法も併用することで、さらに効果が高まると思います。」

太郎:

「その通りです。食品ロス問題を解決するためには、多角的なアプローチが必要です。消費者、企業、政府が協力して、さまざまな取り組みを進めていくことが重要です。」

まとめ

花子:

「今日の対談で、てまえどりの重要性やその利点、課題についてよく理解できました。消費者の意識を変えることが大切で、そのためには継続的な教育と啓発が必要ですね。」

次郎:

「そうですね。僕たち一人ひとりができることから始めて、食品ロスを減らすために協力していきたいです。」

太郎:

「食品ロス問題は私たち全員が関与する問題です。皆で協力して、持続可能な社会を目指していきましょう。」


参考リンク

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