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温暖化で梅が危機に?2024年の梅干し生産はどうなる?高校生対談
ゆうと:あかり、今年の梅が不作ってニュースで見たけど、何が原因なんだろう?
あかり:いくつか理由があるみたいだよ。まず一つ目は暖冬の影響。例年よりも暖かい冬が続いたせいで、梅の開花が約23日も早くなったんだって (梅ボーイズ) (農家のやまさき)。
ゆうと:開花が早くなるとどうして不作になるの?
あかり:早く開花すると気温がまだ低い時期だから、受粉を助けるミツバチの活動が鈍くなるんだ。ミツバチがうまく受粉できないと、実がつかないんだよ (梅ボーイズ)。また、開花時期に乾燥すると、花粉が雌しべに定着しにくくなることも原因なんだって (Mucchayen Eco Farm)。
ゆうと:なるほどね。それ以外にも原因はあるの?
あかり:そうだね。今年はカメムシが大量発生してるんだ。カメムシが梅の実の汁を吸うと、その部分が傷んで品質が落ちるんだよ (梅ボーイズ)。カメムシが大量発生したのは、暖冬で越冬した個体が多かったからなんだ。
ゆうと:じゃあ、梅農家はどう対策してるんだろう?
あかり:傷のある梅を梅酒や梅シロップに加工して、廃棄を減らす努力をしてるんだ。それに、消費者にも傷梅の利用方法を広めて、商品の価値を保つ試みをしてるんだよ (梅ボーイズ)。
ゆうと:そういえば、最近は梅干しの人気が減ってるって聞いたことがあるけど、それも影響してるのかな?
あかり:うん、減塩志向が強まっているから、梅干しのような塩分の多い食品は敬遠されがちなんだ。さらに、漬物製造の許認可が厳しくなって、小規模な農家が続けるのが難しくなっていることもあるみたい (農家のやまさき)。梅干し業者も、不作の年には在庫を抱え込んで価格を調整する動きがあるんだって (Mucchayen Eco Farm)。
ゆうと:なるほど、だから梅の需要も減ってるんだね。でも、僕たちにできることって何かあるのかな?
あかり:例えば、傷梅でも積極的に買って使うことができるよ。それに、地元の農産物を応援するために、梅干しや梅製品を購入することも大切だね (農家のやまさき)。
ゆうと:うん、それなら僕たちにもできそうだね。未来のためにできることを考えて行動しよう!