食品ロスを考える FURIFURU(フリフル)

生産者紹介

©2021 FURIFURU

Instagram facebook twitter

れんこんは皮ごと食べると栄養価満点!自然環境農法にこだわり安心安全な株式会社カワカミの「れんこん」

2021.05.20

■熊本県内の土壌を生かしたれんこんづくり■

「子供たちが安心して食べられる最高に美味しいれんこんを作る」私たち株式会社カワカミは、この地で60年続くれんこん専業の農家法人です。畑を所有する熊本県熊本市と玉名市は、古くは海だった場所。どちらもれんこん栽培に適したミネラルが豊富な土壌です。熊本市は、砂壌土と呼ばれる砂土と粘土が混ざった、野菜の生育に適した土壌。

 

日本中でも珍しいハウス促成栽培で、5月下旬〜8月のお盆まで「夏のれんこん」を収穫しています。一方、玉名市は重粘土と呼ばれる粘土が多く含まれた独特の土壌で、こちらでは路地栽培を行い、8月〜4月まで「冬のれんこん」を収穫しています。この2種類の土壌を使いわけることで、味や食感の異なるれんこんの長期栽培を可能にしています。

 

 

■安心安全なれんこんは、自然の力を手助けすることで育つ■

「美味しい水」・「ミネラル豊富な土壌」という環境に恵まれ、熊本市と玉名市にある30haの広大な蓮田から、毎日平均2tのれんこんを出荷しています。あまり知られていないかもしれませんが、れんこんは皮ごと食べるととても栄養価が高い野菜です。皮ごと食べても安心安全であること。これは、食を扱うものとして責任だと考え、土づくりにこだわっています。

 

ぬかや豚糞を餌に、蓮田の水の中にいる菌たち(トーマス菌やP S B(光合成細菌)など)の密度をバランスよく保つ。あくまで自然な生物の循環の中で、れんこんが育つ手助けをする。この考えのもと、自然環境農法を続けてきました。そして、もう一つのこだわりが、飲めるほど綺麗な天然地下水を100%使用することです。地下150mから汲み上げるためコストはかかりますが、これにより外部からの病害虫の侵入を防ぎ、「安心安全なれんこん」を育てることができます。

 

■人の手で、一つひとつ大切に収穫■

「いいモノはいい人から」れんこんづくりに欠かせないもう一つの要素は、「志を共にする仲間」です。というのも、機械化が進む農業において、まだれんこんは人の手による作業がとても多いのです。例えば、収穫の時。泥の中で育つれんこんを収穫するには、人が蓮田の中に入る必要があります。周りの泥を飛ばす、水の流れを生むといった機械はありますが、収穫はすべて人の手。

 

特に冬場は痛いほどの寒さに見舞われながら、一つひとつ傷つけないように収穫しています。しかし、収穫を前に蓮の葉が生い茂る蓮田の姿。そこに雨が降り、晴れた日の陽の光に照らされたきらきらと光る蓮田は、何にも変えがたい美しさがあります。その光景を見て湧き上がるものは、「この仕事が好きだ」という想いに他なりません。

 

■こだわり抜いた「安心安全」をあなたの食卓まで■

私たちが栽培する「幸祝(こうしゅく)」という品種は、柔らかく大柄であることが特徴です。短時間で火が通りやすく、調理しやすいとのお声を多くいただいております。サクッとした新鮮な歯触りが特徴で、自然な甘みがふわっと広がる。他のれんこんとは少し違う、きゅうりのようなみずみずしさやコーンのような風味を感じる幸祝を、ぜひ一度ご賞味いただきたいです。

 

このように大切に育てたれんこんを、安心安全なままお客様にお届けするためには、物流を担う方々との協力が不可欠です。リードタイムが長すぎたり、温度調節が適切でなかったりすると、配送中に売り物にならないレンコンが増えてしまうことにも。生産者としてはとても悲しいですし、食品ロス問題につながってしまいます。大切に扱っていただけるよう知ってもらう努力を続けながら、美味しいれんこんを全国へとお届けしていきます。

 

株式会社カワカミ

https://www.renkonkawakami.com/

一覧に戻る