©2021 FURIFURU
一昔前に比べて、私たちは添加物や含有物など食品の成分表示や生産地情報などについて、より大きな注意を払うようになりました。 そんな食に対する個人の意識の高まりを、一歩前に進め、さらに大きな視点で食に関する環境づくりに、私たちすべてが関心を持ち、積極的に参加することが求められる時代となってきたのを感じます。
農業など第一次産業従事者の減少、食料生産へ多大な影響を与え続けている気候変動、それに伴う食品ロスの問題はフリフルが積極的に取り組み続けている課題です。 持続可能な社会づくりにおいて、もっとも身近で、かつ重要である食に関する様々な課題。すべての人が手軽に参加でき「共創」できる、すべての人が笑顔になれる「食の循環」の枠組みづくりを通じて、この課題解決に積極的に貢献することが、私たちの使命であると考えています。2011年、野菜のネット通販を始めたばかりの頃は、毎日、生産者さんの畑を忙しく回る日々でした。そんなある日、訪れた農家さんで出会った、畑一面の白菜がトラクターで踏み潰され粉砕されている光景は、自分にとって、たいへんなカルチャーショックでした。 理由を尋ねてみると、白菜が豊作過ぎて価格が暴落してしまい出荷すればするほど赤字なので、廃棄せざるをえない。手間暇かけて育てた白菜を自分の手で潰すことになって心を痛めているその時の農家さんの表情は、今でも忘れることができません。 価格維持のための仕方ない廃棄とはいえ、その時感じた違和感は、ずっと強く心に残り続けました。それ以来、生産者も消費者も、関わる人みんなが損をしない仕組みを作りたいと7年間考え続け、様々な試行錯誤を経て、ついに生まれたのが「フリフル」でした。 「第一次産業で発生した一般の流通に乗らなくなった農産物等に新しい価値をつける」。 それがフリフルの活動であり、目指す目的でもあります。 しかし、そのような活動を現実化することは、もちろん自分ひとりではできませんでした。
生産者さんの皆さま、そしてサイトなどを通じてフリフルを応援してくださっているサポーターの方々、皆さま一人ひとりのお力添え「共創」があってこそ、4年間、フリフルの活動を継続してくることができました。この場を借りて、あらためて皆さまに“本当にありがとうございました。”とお礼を申し上げたいと存じます。
フリフルの活動開始当初は、まだ「食品ロス」という言葉もあまり浸透しておらず、世間の問題意識も低く、たまにメディアで話題になる程度でした。 しかし、最近は、新型コロナの感染拡大の影響もあり、「食品ロス」や「持続可能な社会」に対する意識も急激に高まってきたと強く感じています。 私たちフリフルは、皆さまの力強い想いを追い風と感じ、「持続可能な社会」づくりを様々なカタチで実現していきたいと考えています。 そのためには、これまで以上に「食品ロス」を解決してくださる、より多くの皆さまの参加やご協力がどうしても必要です。 ぜひ、一緒に「食品ロス」からはじまる「持続可能な社会実現」に向けての一歩を踏み出しましょう。 フリフル代表 坂口龍也規格外農作物および規格外農作物使用加工製品を、皆さまに販売することを通じて、食品ロスの削減に取り組んでいます。
今まで流通に乗らなかった規格外品等を仕入れフリフルの販売ネットワークに流通させることで生産者の収益増加の実現に寄与していきます。 また正規品の販路をスーパー等へ展開し契約栽培を行うことで市場の暴落に伴うロス削減も行なっていきます。
保育園や高校へのレシピ提供や特別授業の実施。また、大学などとの共同研究を通じて、幼児から若年層において、健全な食生活を実践できる力を育むことを目指しています。
私たちフリフルは、食品ロス削減活動において、政府目標に基づく明確な目標を設定して取り組んでおります。 また、ご報告させていただく活動実績は、まさにサポーターの皆さま一人ひとりの参加・貢献によって目に見えるカタチとして結実した成果です。 心よりの感謝とともに、引き続きのお力添えをお願い申し上げます。
目標1. 2021年度食品ロス削減量:15トン 目標2. 2021年度食品ロス削減活動参加人数:30,000人